プロフィール

  • 坂原弘康
    (神社仏閣専門家 大仏専門家)


    群馬県高崎市出身(現在東京都在住)。
    「神社仏閣専門家」「大仏専門家」として、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌など各メディアで活動。
    著書に日本初の大仏専門書『大仏をめぐろう』。


    メディアへの出演および取材協力、商業誌への執筆および取材協力など、各種仕事のお問い合わせは「依頼内容」「依頼料」を必ず明記の上、ご連絡をお願いいたします。
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2012年5月 1日 (火)

佐吉大仏(岐阜県羽島市)

岐阜県羽島市、今も沢山のお寺や商家など昔ながらの街並みが残る竹鼻町
その一角に大仏様が町の人々を見守るようにしていらっしゃいます。

その名は「佐吉大仏」

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佐吉というのはこの町で生まれた江戸時代の商人、永田佐吉翁のこと。
誠実な人柄によって一代で富を築いたそうで、さらにその得た財産も人々のために使い、石橋の架橋、道標の設置など多くの善行を尽くし「仏の佐吉」「美濃聖人」と称された人物。

現在も残る石橋の一部や道標がその事績を伝えています。

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大仏殿は自由にお参りできるよう開放され、町の人々の憩いの場となっており、中に入れば、大仏様が優しく出迎えてくださいます。

大仏は佐吉翁が病気平癒の御礼として建立したもの。高さ4.9メートル、宝暦9年(1759年)の建立。江戸の職人に依頼して作らせたものです。

実は現在の佐吉大仏は二代目。でも初代はここに建っていたわけではありません。
初代大仏が現在あるのは海の中。江戸より船で運搬中に嵐に遭遇し、船員たちは危険を回避するためにやむをえず大仏を遠州灘に沈めてしまったそうであるが、佐吉翁は責めることなく「海に沈んだ仏様もきっと海を守ってくださるだろう」と言ったといいます。
これも佐吉翁の人柄を偲ばせるエピソードですね。

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背中には扉がついています。これは胎内に経典等を納めるために使われたもの。

そしてここならではの体験といえば……、

 

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ジャ――――ン!

なんと胎内に入ることが可能。
おそらく体験できるものでは「日本最小規模の大仏の胎内めぐり」でしょう。

希望者は申し出れば体験できますのでぜひ。

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大仏殿内には私の著書『大仏をめぐろう』や私が記事を書いた『車内泊マガジン』『週刊プレイボーイ』が展示されていました。私の本をきっかけにして来られた方も多いそうで、嬉しく思います。
最近はいろいろなメディアで取り上げられることも多くなったそうで、私の他にはウド鈴木さん、ゴリさん、アジアンさんなどが取材に来ているとのこと。ええっ!? 私もその枠!?

 

さらに今回は佐吉大仏を管理されているご子孫の永田章さんに竹鼻町をご案内いただきました。今も佐吉翁の心を感じる素敵な町です。
※いつも永田さんには取材へのご協力など大変お世話になっています。本当にありがとうございます

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佐吉翁のお墓のある本覚寺。お墓参りをさせていただきました。
本堂の絵天井の「雲龍」も見事です。

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竹鼻小学校にある佐吉翁の像。教科書、双六、歌などにその事績が伝えられてきた佐吉翁。今も郷土の誇りとして、次世代へと語り継がれています。

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羽島名物の美味しいれんこん料理を味わえる「竹扇」さん
店内には佐吉大仏の写真が。大仏様は地元の人々に愛されています。
(私の本も置いてくださっていました。ありがとうございます)

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そして感動したのがこちらの絵本。地元の小学生の女の子が書いたという『佐吉大仏のひみつ』
羽島市で開催された「手づくり絵本コンクール」でも金賞に輝いた作品です。
読ませていただきましたが、佐吉大仏をはじめとする地元竹鼻町の歴史と文化を魅力的に紹介しており、郷土への誇りを感じる素晴らしい内容。そしてなんといっても“大仏愛”に溢れています。
歴史と文化、そして大仏の魅力を伝える素敵な継承者をぜひとも応援したいと思います。

 

というわけで今回も素晴らしい佐吉大仏再訪となりました。
やっぱり大仏様がいらっしゃる町っていいですねえ。

私も故郷の高崎で大観音様に見守られながら育ってきました。やはり郷土の誇りとして、いつも私の心にあります。
今までライフワークの大仏巡礼を通じて数多くの大仏様と出会ってきましたが、どこの町でも大仏様たちは人々とともにある身近な存在として、親しまれ、愛されています。
それが私が思う大仏様の大きな魅力の一つです。

今後も大仏たち、そして人々の心を伝えていけたらと思っています。

(2012年4月)

 

 

大仏様、巨神様めぐりの参考に
日本初の大仏専門書 『大仏をめぐろう』 (文・写真 坂原弘康)

 

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