「桃太郎神社修復活動」無事終了しました
10月13日、14日開催「桃太郎神社をみんなでキレイにしよう!プロジェクト 桃太郎神社第1回修復活動」無事終了しました。

私も参加している「浅野祥雲作品再生プロジェクト」による修復活動ですが、今回はなんと舞台を愛知県犬山市の桃太郎神社に変えての新展開。
「桃太郎神社をみんなでキレイにしよう!プロジェクト」発足です。
五色園と同じく桃太郎神社も浅野祥雲さんの作品が数多く残る場所であり、この度地元犬山市の「栗栖・継鹿尾を楽しくする会」主催で、今年より3ヵ年計画で桃太郎神社の修復活動が行われることとなりました。

犬山市にも古くより桃太郎伝説が伝わり(犬山の「犬」は桃太郎の家来の犬に由来)、桃太郎をまつる桃太郎神社があります。
神社の境内には桃太郎のお話を再現した数多くの像が奉納されており、その作者の一人が浅野祥雲さんなのです。昭和30年代の作品とのことです。
やはりこちらの像も長年の風雨によって、塗装も剥がれ、体も欠け落ちるなど、かなり痛みが激しい状態です……。
というわけで、桃太郎神社修復活動開始です!
今回の桃太郎神社で初めてこの修復活動を知ったという方も多いかと思いますので、作業工程を説明しながら当日の様子をレポートしたいと思います。

最初に行うのは「剥がし作業」です。
実は修復活動で一番大事な作業です。従来の塗り替えは剥がれた塗装の上から塗っていくだけでしたが、既に剥離しかけた塗装の上に新しく塗装しても、すぐに一緒に剥がれ落ちてしまうだけですので、一度古い塗装を剥がす必要があるのです。
ひたすらガリガリと古い塗装を剥がすだけなのでとても地味な作業ですが、私は結構好きです。厚く塗り続けられて何層にもなった古い塗装の一番下からは祥雲さんの本来の造形、本来の色が現れ、改めて祥雲さんの息吹を感じます。
(古い塗装を剥がして現れた本来の色は、再塗装をする上の参考となります)

こちらは今回私が剥がし作業を担当した浅野祥雲さん作の桃太郎のおじいさんの像。このように長年厚く塗られた古い塗装を剥がすと、このように祥雲さんの造形がくっきりと現れます。
今回は私の他、二人の参加者の方とこちらの像の剥がし作業を行いました。一人は大の桃太郎ファンだという男性で、今回の修復活動のことを知って駆けつけてくださったとのことでしたが、なんと全国の桃太郎ファンによって結成された「日本桃太郎会連合会」の日本一の桃太郎グッズコレクターの方でした。
そしてもう一人は地元犬山の男性で、日頃よりボランティアで桃太郎神社を清掃してくださっていた方で、こうして今回多くの人たちに修復活動に来てもらえて本当に嬉しいと大変喜んでくださっていました。こちらこそ地元の皆さんのそうした活動のおかげで、桃太郎神社がずっと守られ、こうしていつも無事参拝させていただいていることに本当に感謝いたします。よーし、これはますます頑張らないと!
このように全国各地より参加してくださった様々な方たちとの会話も修復活動の大きな楽しみの一つです。

欠けた部分もモルタルで補っていきます。

ずっと土に埋まっていた足も発掘。

昼食休憩には地元の皆さんによる特製豚汁をご提供いただきました。ごちそうさまです!


そしていよいよメインの「塗り作業」です。
コンクリート像といえばペンキ塗装がおなじみですが、コンクリートとは砂や石を固めたものであり、剥き出しになっていればどんどん風化が進んでしまいます。定期的にペンキをきちんと塗り直すことがコンクリート像の保護になるのです。
但しいきなりペンキを塗るのではなく、最初に下地剤(シーラー)を塗ります。これを塗ることによってペンキの接着効果が増し、塗装が長持ちします。
続いてペンキ塗装。これもよく聞かれますが、決して好き勝手に色を塗っているわけではなく、修復の現場監督である「日比野塗装店」の皆さんの指導の下、剥がしによって現れた本来の色を復元したり、肌の色も人物の年齢や性別などにあわせて細かく調合したりして、適切な色を塗っていきます。ちなみに日比野塗装店は浅野祥雲さんのご親族の会社です。まさにこれ以上の現場監督にふさわしい方々はいないでしょう。こうして多くの方たちにおじいさんである浅野祥雲さんの作品を修復してもらえて嬉しいと、ペンキの提供も工具の貸出も無償でしてくださっています。
ペンキ塗りは初めてという方や小さなお子さんでも日比野塗装店の皆さんが丁寧に指導してくださるので安心ですよ。

桃に白を混ぜてグラデーションをつけていきます。

浅野祥雲さんの作品以外にも様々な作品が奉納されていて、こちらもなかなかカワイイ造形の作品です。おなじく大事に守られてきたものですので、あわせて修復&洗浄を行います。
青鬼の体の色は私が担当。修復活動に参加してくださった小学生の子どもたちと塗りました。最初は照れていたのか、塗るのを遠慮していたようでしたが、だんだんとのってきてこんなにキレイに塗ってくれましたよ!

あと石段の手すりの塗装も担当しました。像だけでなく、こうした細かい部分も含めて桃太郎神社をキレイにしていきます。
……あれ? 今回私、浅野祥雲さんの作品全然塗ってないじゃん―――っ!

浅野祥雲さんの魅力を語る「浅野祥雲作品修復プロジェクト」主宰の大竹敏之さん。
日本唯一の浅野祥雲研究家として10年以上にわたって浅野祥雲さんを追いかけています。大竹さんの呼びかけに賛同して多くの方たちが修復活動に参加してくださっています。

仏像イラストレーターの田中ひろみさんも参加してくださいました。
以前、大竹さんと田中さんと私で浅野祥雲さんのトークイベントを開催したこともあり、ひさしぶりに3人揃いました。

その他にも、同じく浅野祥雲さんの作品がある「関ケ原ウォーランド」の館長さん、ZIP-FMの人気DJのヒライユミカさん、犬山市で活躍中のお笑いコンビのサムタイムズさん、人気ブログの管理人の五十嵐麻理さん、そして地元犬山市をはじめ全国各地より多くの方々が今回の修復活動に参加してくださいました。
みーんな桃太郎神社を愛する素敵な同志です。皆様お疲れ様でした&ありがとうございました。

桃太郎修復後。

おばあさん修復前。

おばあさん修復後。看板もキレイになりました。
今回で通算7回目となる「浅野祥雲作品再生プロジェクト」修復活動。
私も修復作業や講演会、寄付金、雑誌等での紹介など、決起集会からずっと関わってきましたが、また今回桃太郎神社も加わって、さらに盛り上がってきましたね。
浅野祥雲さんの作品はもちろんのこと、ここに集った熱い同志の皆さんのことが私は大好きです。
またどうぞよろしくお願いいたします。

今回合宿所としてお世話になった川美屋さん。
祥雲さんの魂もいつも一緒です。
また今後も定期的に修復活動(五色園&桃太郎神社)を開催予定です。
「浅野祥雲作品再生プロジェクト」は有志の皆様によるボランティア活動です。
私、坂原弘康も祥雲さんを愛する者の一人として賛同します。
全国の浅野祥雲ファンの皆さん、みんなで祥雲さんの作品を後世に伝えていこうではありませんか。
また五色園&桃太郎神社にてお会いしましょう!
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