プロフィール

  • 坂原弘康
    (神社仏閣専門家 大仏専門家)


    群馬県高崎市出身(現在東京都在住)。
    「神社仏閣専門家」「大仏専門家」として、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌など、各メディアで活動。
    著書に日本初の大仏専門書『大仏をめぐろう』。


    メディアへの出演および取材協力、商業誌への執筆および取材協力など、各種仕事のお問い合わせは「依頼内容」「依頼料」を必ず明記の上、ご連絡をお願いいたします。
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2013年6月29日 (土)

地獄極楽の世界をバーチャル体験 『地獄極楽めぐり』特集

“極楽”、そして“地獄”

仏教にあまり興味がない方でも、その二つの世界のことは多分ご存知かと思います。
仏教というとなんだか難しく思われますが、人としてあるべき姿を説いたものであり、その中でも「良いことをした人は極楽に、悪いことをした人は地獄に」と単純明快な“地獄極楽”の教えは老若男女誰にでもわかりやすく、人々の道徳、規範として、昔から日本人の心に深く根付いてきました。

その普及に大きく役立ったのは“絵解き”と呼ばれる方法でした。地獄極楽の教えをよりわかりやすく伝えるために、死後の世界の様子を絵で表し、それを見せながらビジュアル的に説きました。
閻魔王による審判、そして悪人を待ち受ける恐ろしい刑罰の数々……、炎と鮮血がほとばしるおどろおどろしい世界に、大人も子供も怖れ慄いたことに違いありません。

そして現代。地獄極楽の教えをさらにもっとわかりやすく伝えるために、精巧なジオラマや現代ならではの仕掛けを駆使して、その世界をバーチャル体験できる現代版“立体絵解き”ともいえるものが続々と登場しています。

その名も『地獄極楽めぐり』

今回は全国各地の地獄極楽めぐりを大特集。

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(「伊豆極楽苑」より

とくと味わうがよい!恐ろしい地獄の世界を!

 

●登別閻魔堂(北海道登別市)

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激しい火山活動が古くから地獄に例えられた登別温泉。その温泉街の一角にあるお堂に鎮座するのが大きな閻魔様。
通常は穏やかな顔をされて静かに座っておられますが、一日数回の閻魔様の説法のお時間には手を振り上げて、突然鬼のような形相に変身。ありがたい説法を聴かせてくださいます。地獄に落ちたくなければしっかりと聞くべし。

 

●深川えんま堂(東京都江東区)

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「江戸三閻魔」の一つとして、江戸の庶民に信仰されてきた閻魔様。その閻魔様が平成の世に生まれ変わって降臨。
様々な願い事が書かれた賽銭箱にお賽銭を入れると、光と音響と共に閻魔様からありがたいメッセージをいただけます。閻魔様ならではの「うそ封じ」や「縁結び」「学業成就」「夫婦円満」「浮気封じ」などの御利益も。どんな願い事も閻魔様におまかせ。

 

●普談寺(新潟県新潟市)

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霊験あらたかな「朝日観音」として信仰されてきた古刹の境内にある地獄極楽めぐり。
像の大きさは小さなもので手のひらサイズのミニジオラマ的地獄極楽めぐりですが、地獄、極楽、賽ノ河原の三場面が再現され、その造形の見事さは感嘆もの。ぐっと引き込まれます。
当ブログの「朝日観音普談寺」紹介記事

 

●伊豆極楽苑(静岡県伊豆市)

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精巧なジオラマや迫力満点の絵画を用いて地獄極楽の世界を紹介する地獄極楽専門博物館。
ジオラマや絵画は全て館長ご一家の手によるもので、三途の川、賽の河原、閻魔庁、八大地獄、そして極楽浄土に至るまで、死後の世界の過程をわかりやすく解説しています。館長ご夫妻による絵解きもとても面白いですよ。
当ブログの「伊豆極楽苑」紹介記事

 

●まんだら遊苑(富山県立山町)

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古くより地獄極楽のある霊山として信仰されてきた立山。その世界観は独特の立山曼荼羅として描かれてきました。
その立山曼荼羅の世界を体験できる施設が「まんだら遊苑」。鬼や亡者といった姿はありませんが、人間の五感を駆使した現代版地獄極楽の数々が点在し、ここならではの体験ができます。いや、崖に突き出たスケスケの橋はフツーに怖いですって。

 

●ハニベ巌窟院(石川県小松市)

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高さ15メートルの仏頭が出迎えてくださるハニベ巌窟院は、彫刻家でもある院主親子二代にわたって制作された地獄極楽群像を洞窟の中に安置した洞窟寺院。気迫の籠った彫刻と薄暗い洞窟が相乗して、まさに迫力満点。
轢逃げの罪など、現代の時流に合わせた独自の解釈による様々な地獄を展開。時代が進化すれば地獄もまた進化するのです。

 

●全興寺(大阪府大阪市)

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閻魔王や鬼が立ち並ぶ地獄堂の銅鑼を叩くと、恐ろしい地獄の様子が堂内に映し出されて、人生の大切さを説いてくれます。
選択式設問で自分の死後の行き先がわかる「極楽度・地獄度チェック」も体験できます。ちなみに私の結果は「地獄行き執行猶予」でした……。しょ、精進いたします。

 

●小原洞窟極楽洞(和歌山県かつらぎ町)

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洞窟内に電動仕掛けのジオラマなどを使って、地獄極楽の世界を再現。同じく電動仕掛けで動く恐竜のジオラマを展示した恐竜ランドも併設されていて、大人も子供も楽しめるスポット。
やはり“地獄”と“恐竜”は子供たちの人気者です。

 

●正観寺(徳島県牟岐町)

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現代ならではの電動仕掛けを駆使して、八大地獄を再現。斧で切り刻まれたり、ノコギリで挽かれたり……、血しぶきを上げた亡者たちの阿鼻叫喚が響き渡る。これも全て生前の自分の行いによる因果応報。
電動仕掛けによる地獄極楽めぐりの中では初期のものでありながら、迫力満点の恐ろしい世界とその中にこめられた心は今も色あせることはありません。

 

●久留米成田山(福岡県久留米市)

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高さ62メートルの久留米救世慈母大観音が優しく見守る久留米成田山。
その境内の一角にあるのが「地獄極楽館」。こちらも電動仕掛けを用いて、地獄の責苦がリアルに再現されています。大観音+地獄極楽めぐりの両方が体験できる、私にとってはまさに極楽のような場所。

 

これらの地獄極楽めぐりは、決して単なる見世物ではなく、古より伝わる地獄極楽の教えをこれからも人々に伝えていきたいと思って作られたもの
地獄極楽の教えには人生に役立つ様々なヒントが隠されています

恐ろしい地獄の世界を通じて、今一度自分の日頃の生活を見つめ直してみてはいかがでしょうか。

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(「ハニベ巌窟院」より)

 

皆さんもぜひ『地獄極楽めぐり』へ。
GO TO HELL!

 

こちらも併せてどうぞご覧ください。

●人として正しく生きるための「地獄極楽めぐり」入門
神社仏閣専門家・坂原弘康の「週刊プレイボーイ」インタビュー記事
(伊豆極楽苑を紹介)
※雑誌掲載時は登別閻魔堂、ハニベ巌窟院、全興寺、正観寺、久留米成田山も紹介

●坂原弘康の単行本『大仏をめぐろう』好評発売中!
(登別閻魔堂、ハニベ巌窟院、久留米成田山を紹介)

これまでの主な坂原弘康の地獄講演会のレポート

坂原弘康の『仏像のミカタ』 「あの世っていったいどんなところ?“地獄極楽めぐり”」

『仏像ナイトvol.4』 地獄講座

福光園寺 地獄講座

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