【社寺彫刻図鑑】琴高と子英
琴高(きんこう)は中国周代の仙人で、「龍の子を捕まえてくる」と言って水の中に潜り、龍の子とされる鯉(黄河にある龍門という激流を登った鯉は龍に変身するとされる。登龍門の語源)に乗って現れて人々を驚かせたと伝えられます。
子英(しえい)も中国周代の仙人で、赤い鯉を捕まえて池で飼っていたところ、一年後には鯉は一丈(約3メートル)もの大きさになり、角と翼も生え(龍への変身過程)、子英を乗せて天へと昇っていったと伝えられます。
どちらも鯉にまつわる逸話がある仙人で、どちらも鯉に乗った姿で表されますが、逸話中の鯉の描写を踏まえて、通常の鯉に乗っているのは琴高、角や翼が生えた龍に変身する途中の鯉に乗っているのは子英だと推定することができます。
仙人について書かれた中国明代の「有象列仙全伝」の挿絵も、琴高は通常の鯉(ただし二匹の鯉に乗る姿)、子英は角と翼が生えた鯉に乗った姿で描かれており、林守篤の絵手本「画筌」でもそれぞれの仙人が乗る鯉が同様に描き分けられています。

大前神社(栃木県真岡市)

日光東照宮(栃木県日光市)

秩父神社(埼玉県秩父市)

南宮大社(岐阜県垂井町)

御香宮神社(京都府京都市)

大杉神社(茨城県稲敷市)

山神社(栃木県佐野市)

龍穏寺(埼玉県越生町)

阿伎留神社(東京都あきる野市) ※鯉に乗っていない姿

産泰神社(群馬県前橋市)

水澤寺(群馬県渋川市)

正福寺(三重県鳥羽市)

三津厳島神社(愛媛県松山市)

高尾山薬王院(東京都八王子市) ※龍に変身する途中の鯉

二柱神社(栃木県佐野市) ※龍に変身する途中の鯉

高鳥天満宮(群馬県板倉町) ※龍に変身する途中の鯉

長良神社(群馬県館林市) ※龍に変身する途中の鯉
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